究極の知ったかブログを目指す
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シリーズ第三回はいよいよ札幌圏を離れ、 キャンプの前半戦に入ります。 シーズンは過ぎたもののキャンプ泊のライダーはまだまだ多く 路上で、コンビニで、そしてキャンプ場で。 出会いは尽きません。
[4回]
DAY3 9/1 さば夫さんのご厚意に甘えて一泊させて頂いたのち、 軽く朝のエネルギーを流し込んで札幌を出発。 まずは274号に出てマオイまで。 素晴らしい天気です。 この日のプランは… ・ホクレンフラッグの赤色と黄色をゲットする ・いずみ食堂で蕎麦たべる ・襟裳岬で夕陽を見る ・百人浜オートキャンプ場で一泊 といった所。 道の駅「マオイの丘公園」の横のセイコーマートで 休憩しつつどこを通って行こうか地図を眺めていると、 旅好きそうなおじさんや若いアメリカンの二人組が話し掛けてくれたり。 北海道の人はフレンドリーでいいなあ。 ウチの地元なんか酷いもんですよ…(最近は多少マシになったかも) ホクレンというのは、北海道の農協が母体のガソリンスタンドチェーンです。 http://www.hokuren-ss.jp/ このホクレンが毎年夏になるとライダー向けのサービスを実施していまして、 https://www.hokuren-ss.jp/campaign/rider/ 北海道を大きく4地域に分けた各地のスタンドで、4種類のフラッグを販売します。 (一本110円、原則として給油したライダーに一人2本まで販売。 昔はタダで配布してました) これを荷物に刺して走ればツーリング気分が一層盛り上がる、というわけです。 道央・道南の赤と黄色は、地理的に比較的入手しやすいのですが 道北の青、そしてとりわけ道東の緑は(札幌近郊を本拠地にしていると) ちょっと遠出しないとなりません。 今回は前半で道東、後半で道北を回る計画でしたので コンプリートを目指すことができます。 まずは赤フラッグを求めて長沼SSへ向かったのですが、既に完売。 由仁SSにはまだあるらしいとの事で、道道3号を抜けて由仁へ向かいます。 …の、前に。 マオイはおいしい水が湧いてるので給水。 道々飲んでよし、到着してコーヒーを淹れてよし。 ペットボトル2本にたっぷり詰めて、募金箱に100円玉を放り込んで。 個人的にこの道道3号の長沼~由仁間は大好きな道です。 途中にある馬追温泉はお気に入りの温泉宿。しぶいです。 まだ泊まった事はありませんが…いつかは。 由仁SSで無事赤フラッグを入手! 続いて早来SSで黄フラッグもゲット! 完売の店が続出している中、早々に2本手に入れられました。 あとは前半戦のどこかで緑を入手すれば完璧。 早来からは沼ノ端まで出て苫東道路(無料区間)を利用するのが順当ですが、 海に出るのを後の楽しみにして平取へ抜けました。 この辺りの田舎道がまた最高です。 平取から国道235号へ出ると、いずみ食堂まではすぐ。 天そば。これを食べに来た。 誇張なしで「うどんのような太さ」の蕎麦です。 食べごたえ抜群。 カウンターのかごに入っていた、ゆで卵ならぬ「焼き卵」が気になり。 日持ちもするし、ゆで卵よりも味が締まっているとのことで一個購入。50円。 豪華な昼食を済ませて、あとはひたすら東へ。 どこかで温泉に入りたいなと思い調べてみると、 「みついし昆布温泉」が中々よさげでしたので目指した…ものの ゆったり走りすぎて時間的に厳しくなり、そのままスルー。 途中のセイコーマートで休憩と晩飯の買い出し。 出発直後に雨にあったものの、洗車したてだったので この時分はまだピカピカですね… 襟裳岬が近づくにつれてどんどん空の色が変わり これは果たして日没に間に合うのか…? 薄暗くなっていく中、夕陽に背を向けて走り続けます。 「ああ、今とまって振り返ったら絶対夕焼けキレイだよ…」 と思いつつも突っ走り、襟裳の駐車場へ入って180度転回すると… 間に合った。ジャストタイミング。 この日の夕焼けは100点満点でした。 沈む… 目的地の百人浜オートキャンプ場はここからまだ少し先。 暗くなってからテントを設営するのは避けたかったけれど、 そんなことも忘れて夕陽を海の向こうへ見送っていました。 ちなみに夕焼けになり始めてから駐車場で転回して止めるまでも 動画にバッチリ収めました。 撮影環境がひどくても素材が良すぎるせいで動画の扱いに困ってしまいます… さて夕陽を眺めていると、いい音の隼に乗った方がやって来ました。 写真を撮ってあげたりして少し話していると、どうも物凄いペースで 北海道の外周をまわっている方のようです。 今日も東の方から結構な距離を走ってこられたようで、 襟裳に着いたはいいけどキャンプ地をどうするか迷っておられる様子。 襟裳から西だと、30kmほどの位置にあるアポイ山麓ファミリーキャンプ場が 設備も整っていて温泉もあり、いいらしいという情報をGSの人に聞いてたので それをオススメしてみましたが… 実際、もうかなり走って疲れている状態で日が暮れてからの30kmってツラい。 しかも設備が整いすぎてるキャンプ場はなんとなく落ち着かないし、 ファミリーキャンパーも多いかもしれない。 夜遅くにいい音ならしてそこへ入っていくのも気が引ける… 一方、百人浜オートキャンプ場は東へ数km。料金も安く、程よい規模らしい。 夜間はゲートが閉まって朝まで出られないけど、 逆にそれは妙なのが入ってこない安心感があるということ。 でもここまでひたすら前へ前へ進んで来たのに、同じ道を引き返すのは たった数kmでも、どうにも負けた気分になる。悔しい。…とおっしゃる。 わかる! その気持ち凄くわかる! まあ結局、一緒に百人浜へ向かいました(笑 賢い選択だったんじゃないかと思います。 百人浜オートキャンプ場は個人的には非常に当たりでした。 規模は小さめですが、小さ過ぎずよい感じ。 管理棟(トイレ・シャワー・コインランドリー有)も炊事場もサイトから近く、 ゴミも分別収集ボックスが置いてあり、大概のものは処分できる。 近くに風呂もあったのですが、残念ながらこの日は定休日。 遠くから海の波の音が響いてきます。 (気になる人はもしかしたら寝付きにくいかも) 受付を済ませてテントを設営すると、先にテントを張って 出掛けていたらしいTRの人が戻ってきました。 なんと、襟裳の手前で道路にバイクを停めて写真を撮ってた人でした。 (動画にもその人と手を振り合った様子が映ってました) この人もまた、隼の人と似ているというか対照的というか… 小樽を出てから道北・道東をまわって既に2週間以上も旅してる方で しかも所々で内陸に入り込み、さながら一筆書きで北海道の全てを 満喫するルートを取っているとのこと。 二人とも、今後道南をどうするか悩んでいる様子でした。 各自テントで夕食をとったり一休みしていると、外から 「オーイ誰か焼酎やる人いないか!」 の呼び声。 宴の始まりです(笑 かなりいい歳のハーレー乗りのおじいさんで、テントに上がり込んで みんなで酒盛り。 私は元々飲めない上に医者に止められてるのでコーヒーで。 大きなさつま揚げをご馳走になったりしながら、いい時間まで世間話。 「あの坂越えたら何かいい事あるんじゃねえかな、て思いながら生きてきた。 まあその結果いろいろあってなにも変わらず今に至るんだけど… でも、越えたらきっと何かある。いい事あるぞ。」 おじいさん程でないにせよいい歳の自分と、 それよりずっと若いTR氏にそんな励ましの言葉をかけてくれました。 そういえば、心からそんな風に思ったり考えた事なんて もう何年無かったろうな。 酒も飲んでないのに泣けてきますな… 解散後も、波の音に起こされた隼氏と3人で 管理棟の中の地図をみんなで指さしながら情報交換。 夜は更けていくのでした… [つづく]