究極の知ったかブログを目指す
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県内の四隅のバス停を巡る企画、第2回は最東端を訪れます。 前回(第1回)の最北編はこちら。 体力的に中々の苦行となりましたが、 内容はかなり充実した旅でした。
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前回とおなじく、まずは地理的なことから。 長野県の最東端の地は「川上村」です。 前回の最北編では県境で千曲川が信濃川に変わる地点を 訪れましたが、今回のここ川上村は奇しくもその 千曲川の源流の地です。 レタス栽培が有名な高原地域で、 「長野県と埼玉県がごく僅かに接している地域」です。 ここには長野県と埼玉県をつなぐ唯一の車道、三国峠があり、 その名の通り長野・群馬・埼玉の県境が接する場所です。 あとは…日航機墜落事故の御巣鷹の尾根が近く、 救助や報道のベースになったり多くの目撃者がいたという話も。 位置的には軽井沢といい勝負になるかな?と予想したのですが 村のかなり奥にバス停があるらしく、その位置は大きな地図で見ても 軽井沢あたりの県境を軽く越えた東でした。 目的地はここで決定です。 さて僻地というのはどこもそうかも知れませんが 「そこを訪れる用事が無い限り通ることすら無い」 たとえ同じ都道府県内に住む者であっても。 そういう土地だと思います。 川上村と私の関係も全くその通りなのですが、 奇跡的に、10年単位の昔に1度だけ訪れたことがあります。 昨今のブームの気配も無かった頃のキャンプでした。 その時の記憶としては、 「田舎だなあ」「レタス推しなんだなあ」というだけで それはつまり実にいい所だという話なのですが、 友人が食べて酷評していたレタスアイスも食べなかったし まだ外国人の働き手も居なかった(少なかった?)時代で 本当にたったそれだけの印象でした。 まさかその数十年後にバス停を撮りに訪れるとは。 3度目があるとしたら更に意外な理由かもしれませんね。 そんな川上村を訪れる手段として今回選択したのはバイク。 これが苦行になってしまった理由なのですが、 そもそも今回の企画がリハビリの意味を多分に含んでいるので 覚悟の上でやや無茶を。 きっちり整備され、乗る人間なんかよりよっぽど調子のいい そろそろ30年選手の御老体でいざ東へ。 まずは高速で諏訪までワープして メルヘン街道こと国道299号を進みます。 出だしの調子の良さもあって秋晴れの青空を楽しみつつ… だったのですが峠を越えた瞬間に雲の中へ。 何も見えやしません。 まあそれはそれでメルヘンかなという事で。 休憩兼昼食で立ち寄ったのはレストハウスふるさとさん。 温かくておいしいきのこ汁でした。350円。 そして建物のまわりを歩いていると不意に現れたのは にんげんがうまっている…!? しかも顔が… ガン=カタで顔面切り落とされた人みたいになってる… 日中霧の中という状況でも相当ぎょっとしましたが こんな山の中で夜に立ち寄った駐車場の奥にこれが見えたら 心霊スポットとして語り継がれかねない感じです。 詳細は不明でした。ああびっくりした。 峠を下り始めると再び青空が広がり、 いいバス停がないか探しつつひた走り。 道中は本当にステキな田舎道でした。 あぁいいなあ、こういう道をずっと走っていたいなあと。 うまく言葉で表せない良さなんですよね。 田舎の良さっていうのはただ家が少ないとか 自然が多いとかじゃないんだなあと再認識。 そんなこんなで本日のお宿、白木屋旅館さんに到着。 必要十分にしてリーズナブル。 おそらくですが主に登山客むけの宿なのかなと。 お風呂は天然温泉ではないもののラジウム発生装置?で 温浴効果の高いお湯になっているそう。 今思うとこのお湯が結構効いた気がします。 到着の段階で疲労でボロボロ、特に背骨の手術のあとが痛んで 早くも布団を引っ張り出して倒れ込みたい…のですが メインクエストを果たしてしまいましょう。 決死の覚悟ですぐそこのバス停まで散歩です。 この企画のルールに 4. 宿は目的のバス停の最寄りのものを選択する との設定をしましたが、この白木屋旅館さん最寄りも最寄り 川をはさんで斜め向かい、なんなら旅館内から 目的のバス停を目視観察できそうな勢いです。 道をはさんで真正面にスターがついていますが、 以前はその位置にバス停があったようですね。(ストビュー調べ) はい。こちらが長野県最東端のバス停になります。 好みのタイプで、大変よい感じです。 いろいろ看板が付属していますね。 詳しくは調べませんでしたが、そういう感じらしいです。 一番気になったのはこれ。 川上犬…そういうのが居るのか。 (一応、後編への伏線) バス停からほんの少しの所にヤマザキショップ。 たまりません。田舎のヤマザキショップ、本当に愛くるしい。 お店の人に確認しましたが、このバス停が終点だそうです。 最東端のヤマザキショップで聞いたのだからまちがいない。 体を引きずって戻り、晩飯のタイミング。 とてもおいしいごはんでした。印象に残っているのは ・ピーマンの煮浸しが物凄くいい味 ・ふきの食感が最高 ・健康的な内容の小鍋のタレがとてもボリュームのある味 そして ・汁椀の代わりに出てきたカレーうどんのインパクト これがまたおいしかったんですが、存在感ありすぎでした(笑 コロナ対策のため、広~い部屋にポツーンな至高のぼっち飯。 自分みたいな人間には、これが凄くプラスに作用するのです。 満ち足りた空間と時間と心と胃袋。 魂に効く。たぶん一生忘れない。 そんなこんなで、相変わらずぶっ壊れた睡眠ながらも 時間的にはまあまあ寝られたのは疲労のためだけではなく、 良い土地での必要十分な良い飯と良い風呂という満足感 様々なものの足並みが揃った達成感が確かにあったからだと 思った次第でした。 (中編に続く)