究極の知ったかブログを目指す
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前編から二ヶ月弱も引っ張ってしまいました、 北の京芦別レポートの後編です。 北海道芦別市にある温泉旅館、「北の京芦別」。 前回はお風呂と、その後の演歌ショーの様子をご紹介しました。 後編ではいよいよこの旅館の核心に迫ります。 長い文章になってしまうと思いますので、 気になるところだけ飛ばし読みして頂ければ幸いです。
[7回]
ひとっ風呂あび、演歌を堪能して気分はすっかりゆるゆる。 私は気を引き締め直し、ゲームコーナーへと向かいました。 歴史ある温泉旅館のゲームコーナー! なんて素晴らしい響きでしょうか。 このフレーズには何か、レトロアーケードゲーマーの心を 鷲掴みにして亀甲縛りにして火で炙るような魅力がありますね。 無いですか、そうですか…。 そもそも、私が初めてこの旅館をおとずれた理由が 「アフターバーナー2が現役稼働中と聞いたので」 というものでした。 ええありましたとも。 前回はその生音と筐体の振動をたっぷり堪能して、 ホクホク顔で帰ってきました。 さて、その時に筐体を見て思い出した、というか気づいたのですが AB2の筐体ってイヤホンジャックが付いてるんですね。 これはHORI製の980円のやつなんかじゃなくって、 多少はいいヘッドホンでプレイしないとダメだな。と心に決めて、 持ってきました、このために新調した5000円のヘッドホン! あっ、オーディオマニアの方呆れないで下さい…。 話が逸れました。 そんなこんなで意気揚々とゲームコーナーへ歩いていくと… !? ゲームコーナー入り口にチェーンが… 閉鎖されていました。 いや、実は前にも同じことがありまして、 話を聞くと繁忙期以外はコストカットのために 閉鎖しているのだそうです。 それで今回はゴールデンウィーク近辺を狙ってきたのですが… 残念無念。 あまりに残念なので、在りし日のゲームコーナーの写真で 雰囲気をお楽しみ下さい。 如何でしょうか、想像してみてください。 静かな静かな旅館のゲームコーナーに、 時折ひびくAB2のデモのミサイルの音 もぐら叩きの筐体から聞こえてくる「キュキュキュキュ」という懐かしいSE…。 夢か幻か、という気分になって来ること請け合いです。 奥に片付けられている台も気になりますね。ラッドモビール。 残念な気持ちを引きずりながら、ゲームコーナーを去りました。 入り口にはこんなものも置いてあります。 オーナーさんか誰かの私物でしょうか。 ゲームコーナーは残念でしたが、北の京芦別の底力はここからです。 頭クラクラゾーンへようこそ。 中庭へ向かう右の扉、 建物の中を進む左の通路があるようだ。 せっかくだから、この赤の通路を進むことにしよう! 長い長い廊下です。入り口には「五重塔」の看板が。 廊下の右側には、石の彫刻(十二支)がずらり。 左側には鯉や鶏などが描かれた大理石の壁画がずらり。 美術品としてどうかは別として、相当なお金がかかっていそうです。 長い廊下の突き当たりには、心休まる喫煙所。 この旅館、とにかく喫煙所が多いんです。 ちょっと腰掛けて一服したくなる空間がそこかしこにあります。 このご時世、喫煙者にとって天国のような旅館ですね。 目の前に、ふしぎな案内板がある。 右:ホテル五重塔 左:ホテル三十三間堂 せっかくだから、赤い文字の三十三間堂へ向かってみよう! 大理石の壁画が続きます。 がらりと雰囲気が変わる。 どうやらここからがホテル三十三間堂のようだ。 こ、これは… ※ 温泉旅館です ※ 温泉旅館です ※ 温泉旅館の喫煙所のテーブルです ※ 温泉旅館の喫煙所です いつ背後からギースが烈風拳を撃ってきてもおかしくない雰囲気。 ほぼ脊髄反射で、脳内に「ギースにしょうゆ」が流れます。 扉があいていたので、ホテル三十三間堂の客室を覗いてみました。 お部屋の方は割とふつうみたいですね。 でも、なんとなく和洋折衷というか…昭和を感じる作りです。 で、でも、油断していると客室と客室のあいだに ライトアップされた日本人形が埋め込まれていたりして… 夜中にトイレに行こうとして廊下にでたらコレ… こ こわっ!! リアルに想像して怖くなり、君は逃げ出した。 気づくと君はエレベーターホールに居た。 どうやらここがホテル五重塔のようだ。 こうなれば何が待ち受けていようと行くしかあるまい。 ゴン…ゴン…ゴン… エレベーターは静かに上昇していった。 10F、展望台。 ふと何かの気配を感じて左を向くと、これ。 あ、どうも。うわー! 思わず後ずさりした方向に、階段を発見。 1F分のぼると、そこから上は通行禁止。 その先には心惹かれる闇が。 吹き抜けの階上部分へと出ました。 こちらにもどなたか大勢いらっしゃるようで…。 菩薩様の像に混じって、弁天様。 窓から外を眺めると、不思議な建造物が。 一回りした所に、下へおりる階段を発見。 エレベーターから出たところからは見えない階段でした。 ホテル三十三間堂とホテル五重塔を一通り歩き、 一番最初の中庭出口にもどってきました。 目の前にはホテル五重塔がそびえ立つ。 中庭への階段を降りていきます。 何か白いものが。あれは…。 特殊自動販売機、こいのえさ自販機! 日焼け具合がたまりません。 1こ100えん。 早速ひとつ買い求めてみましょう。 パタンっという軽い音と共に落ちてきました。 石橋の上に立つと、スーッと寄ってくる鯉。 馴れているのか、飢えているのか、それが問題。 入れ食い。 ああ、でもここはかなり癒されます。 少なくともケースを破って追いかけてきそうな日本人形や、 妖怪つるべ落としみたいな顔の布袋様よりは。 向こうを見れば芦別大観音。 五重塔を左にみつつ、先へ進んでみます。 五重塔に非常階段。 いい具合に劣化しています。味です。 またもや目の前に不思議な光景が。 どうやら展望台からみえた建造物はコレみたいです。 十二支苑とか。 鋼鉄製の連鳥居。 錆び具合がまた…。 池の中央に島があり、そこからさらに 12個の島へ橋がかけてあるようです。 うーん、ファンタジー。 中央の島には聖徳太子の像が納められた社がありました。 社には十二支に対応した面があり… 下のマットに乗ると、真ん中の聖徳太子様が 科学の力でぐるぐる回ってこちらを向く、という仕掛けの模様。 ただし、電気が通っている時のみ?? それにしても本当、よく作ってありますね。 こういったものにお金をかけて、それを見にたくさんの人が訪れ… 賑わっていた昭和の時代。古き良き温泉娯楽施設。 幸せな時代に思いを馳せ、頭クラクラ。 前後編でお送りした、「魔城、北の京芦別」。 いかがでしたでしょうか、頭クラクラして頂けましたでしょうか。 皆様も、北海道へお越しの機会がありましたら ぜひこの温泉旅館をご利用ください。 言葉と写真では伝えきれない「昭和」を 全身で味わって頂けるかと思います。 私もいずれ、夜歩く日本人形の恐怖に負けないくらい大人になったら、 いちど宿泊してみようと考えています。 その時にはゲームコーナーが営業している事を願って。 おまけ 芦別大観音。 車と比較して頂ければ大きさが想像できるかと思います。
凄くいいところですね!感動しました! ゲームコーナーの以前の姿にも驚いたのですが、 今の旅館ではない昭和の匂いがもうこちらまで プンプン伝わってきました! 和風の廊下とか…、ほんとにどこをとっても 素晴らしいですね…。 正直なところ感銘を受けてしまいました。 北海道を旅行するなら、絶対にここを訪れます!
どもです! ココは本当に凄いです。重文クラスです。 不況でどこの老舗旅館も次々につぶれ 安く買い叩かれて格安旅館になったりしてるご時世に、 何十年も前の姿のままに営業を続けてるっぽいです。 正直、お客もそんなに多くはなさそうなのに、 どうやってこの巨大な施設を維持しているのか私にはさっぱりわかりません。 強く希望すればゲームコーナー開けてくれそうではあったんで、 レトロゲーム好きを集めて泊まりでオフ会を やってしまうのも面白いかもしれませんね。